第1回 はじめに。そして、エクササイズ開始

コーチングという言葉をお聞きになったことがあると思います。

コーチングは「聴く」ことを中心とした対話を通じ、クライアント自身が隠れた課題と答え(気づき)を引き出し行動を向上させることをサポートしていく手法です。このコーナーではこのコーチングの手法を活用し、あなたのキャリア開発をお手伝いしていきたいと考えています。また、これを読むことで、あなたが部下の方のキャリア開発を行う際にも役立つ内容にもしていきたいと思っています。

私は、日経新聞社での記者を経て、現在は、外資系の研修やコンサルテイングをする会社でキャリアデザインの研修やキャリアカウンセリングを担当している者です。今週から始まるこの「キャリアコーチング」のコーナーでは、私が企業研修やキャリアカウンセリング、コーチングをする中で出会ったケースを紹介するとともに、毎週1つの質問をしていきます。

今日は、こんなケースを紹介しましょう。私がコーチンングをしたYさん
(35歳)の話です。彼女は数ヶ月前、「会社の仕事に生きがいを感じていない事、自分の能力に自信がないが、もっと自分に合う仕事を見つけたい」ということでコーチングを行いました。

「本当に好きなこと,興味のある事は何ですか・・・」私が、そんな問いかけを何度もしているうちに、彼女は、色(カラー)、つまり服や花の色の話しになると生き生きとした声になることがわかりました。「じゃあ色を使った仕事で何が浮かびますか?」「花屋さんとか染め物教室、服や小物、室内のデザインとか・・・」そんな風に、いろんな職種が彼女の口から出てきました。私はさらに質問をします。「では、どうしたらなれると思いますか?」

そんなやり取りをしているうちに彼女の中で浮上したのは、「まずカラーコーデイネータ-の資格を取る」ということでした。そのことが解ってからは、試験準備のための学校を選択するという決定まであっという間でした。

「5~10年後には未来の夫の仕事のデザインを引き受けながら、自宅をベースにデザインやカラーヒーリングを楽しんでいます」―これがその後明らかになった彼女のキャリアビジョンです。そして、今は、このビジョンに向け、カラーコーデイネーターになることと将来の結婚相手を見つけることの2つの行動が同時進行しています。

今回こんなケースを紹介したのは、「人は誰でも自分のビジョンと才能を持ち、それを現実化していく答えを知っている。ただ忘れているだけだ」ということをお伝えしたいからです。たとえ今ビジョンが見えなくても,それが、確かに自分にはあるという方向性を信じ、今直面している日々の課題に向き合った時、逆にその課題が自分のビジョンのヒントを与えてくれるものです。

このコーナーでは、皆さんに毎週エクササイズとして1つの質問を提示いたします。エクササイズは是非、ご自身で書き出して見てください。もしこのエクササイズに関してご意見や回答を見て欲しいという方がいましたら、cn@en-japan.com までメールを下さい。読者の方からいただいたメールを反映させていきたいと思います

※送付いただく際には簡単な自己紹介(職種や年齢等を書いてください)

では、今週のエクスサイズです。

● この人生で,あなたがこれだけは実現したいと思うことは何ですか。 自由に記述してみてください。

次週はこのエクササイズを受けて、どんなことが考えられるのかをみていきたいと思います。


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