第100回 ラブ・キャリア

こんにちは、楳林です。とうとう100回に達しました。2年間よく続けたものだと自分を褒めています。が、これもみなさんの毎週の回答と鈴木編集長のサポートがあったからと感謝しております。新たな気持ちでいけるところまで行こうと思っています。これからもみなさんの回答を楽しみにしています!

さて、先週のエクササイズは「あなたが新しいスタートを切るために、今、完了したいこと、あるいは手放したいことは何ですか」でしたね。さっそく、何通か紹介いたします。

「これまでのやりっぱなし人生にけりをつけ、淡々と自分の目標に向かっていく人間になりたい」(Mさん、30代)。

そのためには「平気なふりをしているうちに感受性が鈍くなる自分、行動せずに逃げている自分、肝心なことに粘り強くない自分、妥協して自分のプランを主張しきれない自分、言い訳をして甘える自分、理解しあえないと思った人とまともな話をしなくなる自分、計画まで落とし込めないとサボったりほったらかしになる自分、何でも欲張って足元が固まっていない自分」という8つの自分を手放したいそうです。

どれも自分に当てはまりそうで、自戒の気持ちをこめて掲載させてもらいました。でも、けっこう頑張っていますよ。だから、逆に、その頑張っている自分を手放してみてはどうでしょうか?

「ギャラリーに勤めながら、放送大学の心理学の卒論に取り組んでいますが、今年こそ、卒論を書き終えたいです」(空飛ぶイルカさん、48歳)。

「放送大学が開校した頃、まだ子供が小さくて、ゆくゆく学芸員として社会復帰する準備のため放送大学で勉強していました。が、子供の大病で、一度はすっかり自分のやりたいことを諦めていました。3年前、22年ぶりでギャラリー勤務を始めたのを機会に放送大学も卒業することを決め、以来卒論に取り掛かった」そうです。

「これを書くことで、自分自身が精神的にも仕事の面でもかなり整理がついて、新しいライフスタイルや新しい仕事の方向性が見えてくるように思えます」。卒業って、いつになっても大切な儀式ですね。

さて、100回目。新しいスタートに当たって、今回は私がこの1年、取り組んでいきたいテーマを話します。「ラブ・キャリア」についてです。いい年こいて照れるのですが、多分、自分にとってこのテーマがライフワークだと思えるからです。

10年位前、外国で心理学のワークショップでアイコンタクト(目と目を見合って、相手とつながるワーク)をしていたとき、相手の外国人女性が一言「あなたはラブ・キャリアね!」と私に言ったのです。どぎまぎした私は瞬間的に「No,No」と逃げてしまいましたが、実はそれがキャリアについて考える始まりだったのです。

キャリアって、もともとは馬車、乗り物という意味ですね。今のキャリアも職業という乗り物を通して何か、その人の人生にとって大切なものを実現していく事に加え、他者や社会に与えていくものがあるような気がします。じゃあ、ラブ・キャリアって何?愛を運ぶ?ラブ=キャリア?まだ日本社会でキャリアと愛と一緒に語るなんて、タブーに近いかもしれません。

でも、やはり私にとっては10歳の初恋以来、「ラブとキャリア」は不即不離の関係なんですね。片一方しかなかった時、私という車はギッコンバッタンしていました。両方を持っていた時は、両方をさらに深めたい、成長させたいという気持ちが強かったです。皆がそうかどうかはわかりませんが、私にはビジョンとは、この2つが溶け合っているような気がしてならないのです。

かってフロイトは「精神の健康のため、したがって幸せになるため、働くことと愛することの2つが大切だ」といったそうです。ユングの「あなたの中にある男性性と女性性」というのも同じ感じがしています。

そういうわけで、この1年、私自身、この「ラブ・キャリア」について折に触れ書いていきたいと思っています。欧米のビジネス書では、自然に出てくる愛とかラブを日本の企業社会でも語れるようになるといいと思います。本当は一番大切なのに、しかめっ面するって変ですよね。

ということで今週のエクササイズです

●「この1年、1つ挙げるとするとどんなテーマに取り組みたいですか?」