第102回 自分の本質を呼び覚ます

こんにちは、楳林です。夫婦、家族のもつれから来る事件が多発していてとても気になります。先週のエクササイズは「自分のこの1年のテーマを実現する上での課題を克服するために、あなたが楽しいと思える挑戦を3つ考えてください」でしたね。先ず1通紹介します。

「この1年のテーマは恋愛を実現することです。そのための楽しいと思える挑戦は(1)目一杯、おしゃれを楽しむ(2)運動をしながら健康的にやせる(3)子供のこと(保育関係)を勉強する、の3つです。恋愛だけに意識が向かうと癒着の関係になりやすいので、仕事にもつながる子供をよく知るということを、改めて挑戦項目に入れました」(Mさん、36歳)。

Mさんは個人で子供さんにピアノを教えているそうですが、もう一度自信を取り戻して、自分の本当にやりたいことに挑戦する時が来ているようですね。「子供と接していて、体力がいるんだなぁ、と痛感しました」というように、ヒントは子供から学んでいるのがいいですね。恋愛ももしかしたら、子供のような好奇心を持って行動してみてはどうでしょうか。

もう1通。「自分のやりたいことをやるためにシンプルですが、(1)家族や友達、縁がある人誰とでも会って話をする(その中に新しい発見と新しいつながりが生まれてくると思います)(2)朝、きちんと起きる(3)世間の目、批判を気にせず、35歳からでも挑戦する、という3つです」(Kさん、35歳)。

Kさんは事務所閉鎖による希望退職後、「自分にもっと実力をつけたいと、先ず資格をとることに挑戦しましたが、気持ちに余裕がなかったせいか、結局試験に落ちて、必死になりすぎている自分に気づきました。そこではじめて自分のやりたいことをやろう」と頭を切り替えることが出来たそうです。

決して遅くはありませんよ。50歳からでも再挑戦する時代ですからね。

Kさんの回答を読むうち、今、自分がコーチングで取り組んでいるテーマにもつながるような気がしてきたので、今回はそれについて触れてみたいと思います。そのテーマというのは「本質に目覚める」ということです。本当にやりたいことを見つける、ということは同時に「自分自身の本質に目覚めていく」ということなんですね。誰もがその人の中に光を放つダイヤモンドの原石を持っていて、それがその人の本質だなーと思うことがよくあります。

コーチングで一番大切なのもその人の「本質を呼び覚ます」ということなんです。コーチングしていると直感的に感じるんですね。少なくとも、まだ表に出てこなくても、確かにあるな、と。あることを信頼しながら、本質が表に出てくるために障害になっていることを一緒に取り除いていくわけですね。

ところで「挑戦」というのはコーチングでよく課題として出すのですが、単なる行動を促すような要望と違って、そのテーマの実行を聞いただけで「躊躇するよ」「無理だよ」と思えるような、あるいは「自分の普段持っている枠を超える」ような課題が挑戦なのです。そんな挑戦も、実は自分の本質に目覚めるきっかけになるのだと思います。

KさんもMさんも、一時のかなり大きな挫折感からようやく立ち直ろうとしているのを感じますし、それ以上に御二人それぞれの持っている本質を呼び覚ますチャンスを迎えているような気がするのです。何より、挫折を乗り越える力強さを持っておられるのを感じます。自分の中にある力強さを持っていることを信頼して次はもっと大胆な挑戦テーマに取り組んではどうでしょうか。

それとコーチがクライアントの本質を呼び覚ますためのサポートをするためには、まず自分自身が自分の本質に目覚めていることが必要です。そんなわけで「本質に目覚める」というのが、いま自分にとっても最大のテーマなんです。

ということで、今回のエキスサイズです。

●「あなたは自分の本質は何だと思いますか(もしくは周りの人はあなたの本質について何といっていますか)」