第115回 視点を変える

こんにちは、楳林です。先週末の寒さが少し和らぎ、ホッとしています。前回のエクササイズは「今年あなたが挑戦したいことは何ですか?」でしたね。まず1通紹介します。

「今年挑戦したいことは保育の勉強を始めることです。2年をメドに保育士の資格を取りたいと思います。この資格を持っていると、保育園だけでなく乳児院や養護施設などでも働けるからです。音楽をやっていたいし、子供とも肌で触れ合いたい。最終的に自分がどうなっていくのか、全くわかりませんが、本当にやりたかった方向の入り口になるような気がします」(Mさん、36歳)。

自分が本当にやりたいことを見つけるって実はなかなか難しいですね。だからこそ「これかな」と感じたら、思い切って挑戦するほうがいいと思います。私も40代半ばにキャリアに関心を持ち出してから、キャリアカウンセリングやコーチングのコースに挑戦しながら段々、見えてきたな、という思いがしています。是非がんばってください。

もっともMさんは、新しいことに挑戦する一方、2ヶ月前に引越しをした途端、アパートの隣人との人間関係などでかなりきつい体験をしているそうです。過去の未処理の問題が浮上しているみたいですね。この出来事に対し、八方塞のような苦しさを感じているようですが、そういう時って、自分の固定的な視点に縛られていることが意外と多いものです。

視点というのはある出来事に対して、それをどう見ているかというものの見方で、多くの場合感情がそれにくっついています。十分その感情を味わったのですから、ふっとその視点を手放してみてはどうでしょう。これも自分が大きくステップする上での挑戦テーマとしてみたら、どんな視点が見えてきますか?

前回私が老年学の話しをしたせいか、今回は中高年の方の回答が目立ちました。最高年齢は「今年のやりたいことは俳画です」のHさん(85歳)でした。年齢層の幅広さにはびっくりしました。

さて今週、私がとりわけ関心を持ったのは、知人の女性Iさん(30歳)の話です。Iさんは正月早々、新聞に掲載されたある求人募集欄に視線が釘付けになったそうです。「今の仕事に近いけれど、これが自分のやりたい仕事では」と、心底、魅力的に思え、すぐにも職務経歴書を書こうと思ったものの、「今の仕事を途中で放り出して悔いは無いのだろうか」と思い直し、2,3日、冷静になろう」と様子を見ることにしたそうです。

その求人募集の締め切りの日、午前中休暇をとって職務経歴書を書いたのですが、結局投函しなかったそうです。その代わり、投函するかしないかの緊張状態の中で「今の仕事でまだまだ遣り残していることや挑戦し甲斐のあるテーマがあるんだわ」ということを新たに発見したんだそうです。

「ある仕事がとても魅力的に見えた」「そっちへ行こうか」「でも冷静になる時間を持った」「最終的には現在の仕事にもう一度コミットし直すことにした」。とどうだろう、「ちょっとマンネリに陥っていた今の仕事の中にけっこう挑戦したいテーマがあることを再発見した」。

これって何かに似ていませんか・・・・・。ちょっとマンネリになった異性関係。そういう時、突然、隣の芝生が青く感じる時が・・・・。そのまま進んでいくと三角関係や不倫。でもそこでかろうじて冷静に戻って今までのパートナーにコミットしなおして見ると、あら不思議、魅力に感じたものがパートナーにちゃんとあるじゃないですか!

まあ、転職と三角関係を全て一緒にするつもりはありませんが、夢中になるほど魅力的に感じた時は転職といえど、ちょっと冷静になってこれまでの職場、仕事を振り返ってみる余裕が欲しいものです。

それ以上に、こういう視点で見てはどうでしょう。何か魅力、誘惑を感じた時は、これにはまるのでもなく、かといって否定的に見るのではなく、仕事や異性関係が新しいステップに来た合図なのだと肯定的に捉える視点です。

Hさんのような突然降って沸いたような最悪と思える出来事ですら、視点を変えてみたとき、何か自分を変えるというか成長するチャンスとして捉えることだって出来るのではないでしょうか。

ということで今週のエクササイズです。

●「今年に入ってあなたにはどんな新しい出来事が起きていますか?」