第119回 ピンチやチャンスの意味

こんにちは、楳林です。先週末はもう「春一番」が訪れ、冷たい風の中にも、春の気配が感じられるようになりました。私だけでなく、みなさんの中にも新たな芽生えを感じませんか?先週のエクササイズは「職場で一番改善しなければならないことで、将来、あなたのキャリア開発にも役立つことって何ですか?」でしたね。何通か紹介します。

「職場で改善しなければならないことは、『職務分担』です」(Yさん、41歳、営業所責任者)。Yさんは昨年4月から営業所の事務責任者になり、それまでの気楽な2番手から責任ある立場に変わり、四苦八苦の日々だそうです。

そんな中、Yさんは2人の部下を持つ営業事務の責任者として、「育児時短で少し引き気味の社員のAさんには、私が今やっているデータ関連の資料作りを、スキルの高い派遣社員のAさんにはルーチンワークをそれぞれ担当してもらい、私自身は作業的な仕事から離れて、分析・提案など考える仕事に切り替えていくことでチーム全体のパワーアップにつなげていく」真っ最中だそうです。

「私にとっては、考える仕事にシフトするための環境作りであると同時に、将来、管理職としてステップアップしていくための、最初の一歩」として位置づけているそうです。もう1つ。「今の仕事は『本当にやりたいこと』ではないのかもしれませんが、せっかく与えられた仕事・立場なのだから、ここで自分を成長させたいという思いはあります」というYさんの発言はとても貴重に思えます。

「職場で1番改善しなければならないことは、情報の共有化と教育の機会を増やすことだと感じています。それが社員1人1人の将来のキャリアにとって役立つ改善であることを経営陣も意識して欲しいですね。現状は実務に直結しないことであっても職能スキルを上げるためのセミナーなどを申請しても却下されるため、休日や有休を使って自己啓発するしかないという状況です」 (Mさん、41歳、ソフトウエア開発業務関連)。

とはいえ現在の仕事に追われる中で、「自分の時間を如何にして作り出すか」が課題というMさん。「もう少し社内でスキルアップできる機会が得られればいいなと思っている」そうです。

ただ、Yさんは「これまで直接的に会社にアプローチして失敗してきた。いわゆる根回しが下手だった」と反省。「同世代の成功者は、自己努力も当然ですが、チャンスと機会を逃さなかったこと、そして運をも呼び込んでいる。また根回しがうまく、頑張っているマネジャーもいる」例などを参考に勉強中だそうです

「意識を変えることが必要です!」と強調するのはEさん(34歳、女性)。Eさんは10年間の会社員生活(一般事務)後、派遣社員やアルバイトを経験し、現在は契約社員として、あるTV制作会社で一般事務をしているそうです。

「現在の職場は仕事が減っているにもかかわらず積極的な営業をしていません。現場のスタッフも新しい技術の習得や業界の情報収集にも関心が薄いようです。時代は変わっているのに・・・。私は立場上積極的に発言できないのですが」とEさんは歯がゆそうですね。

それでも「現在の職場にいることを利用(?)して、この業界ならではのスキルを身に付けたい。意識改革が進めば仕事の幅が広げられると思います。もちろん、1年の契約期間中に出来るだけのことは提案・実践していきます」というEさんの姿勢もすばらしいですね。1年後、どうなっていたいですか?

3人の方の回答はそれぞれのおかれた環境の課題に前向きに取り組みつつ、自分のキャリア形成もしっかりやっていこうという姿勢が感じられ、すごいなぁと思いました。私自身は40代に入ってから過去の仕事は全て自分のキャリアビジョンの一部を含んでいることに気づいてからは、現在やっている仕事の大切さをやっと受け取れるようになったような気がします。

そう思えるようになった時から、面白いことにある出来事とか出会いなどからたとえ最初はピンチのように思えることさえ、何か次のチャンスとかステップを感じるようになりました。

ということで、今週のエクササイズです。

●「春を迎え、あなたに訪れているピンチやチャンスは、あなたのキャリア形成にどんなメッセージを伝えようとしていますか?」