第122回 冒険心を取り戻す

こんにちは、楳林です。研修が終わって気が緩んだせいか、早速風邪を引いてしまいました。気がつくとまわりも風邪だらけです。でも今週は少しずつ春の暖かさが近づいてきそうですね。某大手企業の30代の方に行ったキャリア研修も成功し、私はちっとほっこりしています。

ところで先週末は、私にとって2つのビッグな出来事がありました。1つは大学院の冬季公開講座『老年学』に2日間参加したことです。4月から夜間の社会人大学院生になって「老年学」を勉強することはすでに書きましたが、そのオリエンテーションのような感じでした。

テーマは「生涯現役の現状と課題」。高齢者における就労と健康の問題やエイジズム、さらに社会貢献などがメインのテーマでした。誰もがいつかは迎えることになる「老化と死」。そこまで含めてキャリアっていったい何なんだ?今の私にとっては一番ワクワクするテーマなのです。こんなテーマは20代や30代の方からすると興味がない事かもしれません。でも、これからの時代にキャリアや仕事を考えようとしたら、自分の年齢もテーマにいれて考えなくてはなりません。

というのも、今や、60代は“第2現役世代”と位置づけられようとしています。高齢者の8割は亡くなる数ヶ月前までは元気なのです。だとすれば、近い将来、70代半ばまで、この人生で本当にやりたいことや使命に取り組めるチャンスが与えられる時代になるのです。

今、私が、最も関心があるのは「高齢者と創造性」です。1人の人間が生まれ、成長し、やがては年老い、死んでいくことの意味って何だろう?とりわけ80代になっても創造的な活動を続けている人たちは少なくありませんが、なぜそれが可能なんだろうか?そう考えると、私にとっては未知の探検が始まるような感じがしているのです。

もう1つのビッグな出来事は、もう2度と会えないだろうな、と思っていた小学校の同級生の初恋の女性(といっても片思いですが)になんと再会できたことです。小学校5年の終わり、彼女のお父さんの転勤で広島から東京に去って以来、40数年ぶりでした。

彼女がやっている居酒屋さんに入って、目が合った瞬間、「あっ、彼女だ」とわかりました。しばらくして、「わかります?」って尋ねた途端、「ええ、私もそうだと思いました」。1ヶ月ぐらい前に一度、電話で短く話してはいたのですが、一瞬に小学校時代に戻ったような感覚でした。

それから思い出しては一緒に通った塾のこと、先生のこと、同級生のこと、あの時の共通の空間が蘇ってきた2時間でした。かって、同じ空間を生き、同じ“砂場”で遊んだってことはなんと豊かな世界なんだろう。

小学校時代からピアノを習っていた彼女。居酒屋さんを始めた7年前までは、音楽関係の仕事をしていたそうです。「29歳の息子は映画関係でふらふらしていて困ったものだわ」。昔と同じ名字の彼女もまた新たな変化の時を迎えているのかもしれません。

次の日、自分にとって曖昧に途切れていたあの頃の思いに再び橋が架かったのを感じました。1つ気づいたのです。あの当時の別れをきっかけに読む本が変わっていたことを。それまでは「15少年漂流記」「ファーブル昆虫記」「トムソーヤの冒険」といった本を夢中で読んでいたのに、いつの間にか、小説や人生論が大半を占めるようになっていました。

「もう一度冒険を取り戻そう!」。それが今回の再会が私にくれたメッセージでした。そんなわけで、先週末は自分の未来と過去の両方に同時に光がさした感じでした。

さて。キャリアコーチングの話に戻りましょうか。以前もお話した、私のコーチングのクライアントの方たち。特に1年近く続いた30代の方はそれぞれ自分の足を引っ張っていた「課題」をほぼ完了し、新しい挑戦を始めようとしています。そして、代わって40代、50代の方が新たなテーマを持って私のクライアントになってきました。

40代の方は「大学院での人間関係を克服して修士論文を書き終え、大学の先生になりたい」「一度別れたパートナーと再婚し、仕事を軌道に乗せたい」。人生最大のトランジション(転機)の真っ只中という感じです。一方50代の方は「社労士の資格を取って独立したけれど、キャリア関係の講師の道を見つけたい」「定年を待たず、55歳でコーチとして独立し、今の会社の社員教育をしたい」。キャリアゴールを明確に持っておられる人ばかりです。

人生色々ですね!クライアントの方のテーマは常に自分の中のテーマと重なっているから不思議です。どんなことがあっても自分の夢を大切にしたいと思います。そして、それはこのメールマガジンを読まれてる方に、皆さんにお伝えしたい事です。20代の方も、40代の方にもです。

ということで今週のエクササイズです。

●「あなたには今どんな冒険のチャンスが待ち構えていますか?」