第123回 セカンド・アクト

こんにちは、楳林です。3月もはや中旬。私自身、何かと整理することの多い週末でした。先週のエクササイズは「あなたには今どんな冒険のチャンスが待ち構えていますか」でしたね。1通紹介したいと思います。

「幾つかあります。1つは4月から保育士になるための講座に通うこと。2つ目は、4月1ヶ月間ですが、夕方の3時間、市の臨時職員として先行して保育園で働くこと。3つ目は高校時代の友人の紹介で1人の男性に会うこと。それ以外に休学中の英会話学校に復学するのと、引越しすることも決めました。4月が一体どんな月になるのかちょっと恐ろしい気もしますが、冒険するつもりでやってみようと思います」(Mさん、37歳)。

Mさんはこの1年近く、かなりもがいていたようでしたが、何だか急に霧が晴れて、新たな挑戦に踏み出そうとしていますね。Mさんはそのきっかけを「ゲシュタルトのワークショップに参加して、生き返ったよう感じです」と語っています。それもそれまでの辛い体験から逃げないで取り組んできたからこそ、受け取れるようになったのかもしれませんね。

ところで先週、「セカンド・アクト」という1冊の興味深い本を読むことができました。Mさんのように新しいライフキャリアに挑戦することに、まだ多少の不安を感じている人や、これからやりたいことを見つけ、実現したいと思っている人にぴったりの本なので、今回はこれを紹介したいと思います。

「セカンド・アクト」とは「今までずっとやりたかったけれど、何らかの理由で出来なかった人生を改革するためのもの」と書かれています。要するに人生やり直しのための方法が書かれている本です。

私がまず興味を持ったのは、とにかくいろんな人のケースが紹介されていることです。何をしていいかわからない若い人が夢を見つける方法から、年金生活を手放して70過ぎから夫婦で事業を始めたり、セカンド・アクトは年齢に関係ないということなんです。

でも新たな仕事を見つけるということは単なる結果に過ぎないんです。何らかの不満があるというのは1つの動機かもしれません。それ以上に「どうしてもやりたいことがある」と気づいていくことが大切なポイントのような気がします。「本当にやりたいこと」を見つけるということは、実は「その人の魂と心の中に進んでいく独特な旅」をすることなんです。

またこの本ではセカンド・アクトを成功させるための手法がいくつか紹介されています。1つは「自分の夢を具体化する5つのエクササイズ」です。情熱を感じていることをノートに書き出す。何が得意で何が苦手か、興味のあることのリスト作り、さらにその3つの根底にあるものを見つける。最後に「夢を蒸留」させてみる。「蒸留させる」というのは内容を本質まで濃縮させていくことだそうです。何だか酒造りにも似ていますね。

もう1つはセカンド・アクトを成功するために必要な精神、感情の基礎として身につけて欲しい手法。例えば、「助けは求めよ・・・そして恩は返せ」「妥協はするな」「開けられたドアを通って行き、目の前のチャンスは活用せよ」など9つの手法が紹介されています。私は9つ目の「未来に希望を持つこと」というのが一番気に入りました。

さらにセカンド・アクトを始める人にとって妨げとなる12の壁を紹介し、それぞれの壁に対する対処法、克服策をまとめてくれています。じゃあ、壁って何か?年齢、お金、時間、周囲の同意、場所、肉体的条件、知識と経験、タイミング、自己尊重、失敗への恐れ、成功への強迫観念、運命論者だそうです。何だかどれもが思い当たる感じがしてきます。

本の後半部分では、この12の壁に対しての克服策が紹介されています。セカンド・アクトを始めるのに「今がベストという時は永遠にやってこない」「変化はよいことで、悪いことではない」そして「何かを学ぶ最高の方法は、試して失敗してみることだ。私たちは成功から学ぶものはほとんどない」といった視点が、私のあらたな挑戦への恐れを軽くしてくれた感じがしました。

ということで今週のエクササイズです。

●「あなたにとってのセカンド・アクト-やってみたいのにずっと実行できずにいること-は何ですか?」