第124回 あなたは英智型、知能型、創造型?

こんにちは、楳林です。週末からまた寒くなりました寝。公園に行くと桜がちょうど100メートル競走のスタート台で、花開くのをじっと待っている感じです。私もそうですが、みなさんもスタート台で新しいチャレンジが始まるのをじっと待っていませんか。

ところで仕事をしていて、以前から私は3つのタイプの人にとても興味を持っていました。1番目のタイプは、とにかく理解力が早く、仕事を的確にテキパキとこなし、リーダーシップもある優秀な人です。今まで何人もそういうタイプの人と一緒にしてきて、劣等感さえ感じました。

2番目のタイプは、とにかく発想力がユニークというか、常に今までにない捉え方ややり方を見つける人です。効率的とかスピード感といった点には欠ける場合も多いのですが、「なるほど」と思わず感歎するようなことをする人です。学校時代からこういう人に対しては何か羨ましさを感じるときがありました。

そして3番目のタイプは特に切れ味とかユニークさとかが目立つわけではありませんが、その人が言うと何か回りも納得してしまうような存在感を持った人です。何か物事の本質が見えているといった感じがするような人です。それがどこから来るのか不思議で仕様がありませんでした。

この3つのタイプはそれぞれ魅力的なところを持っています。ある意味ではそれぞれがそのひとの最大の長所といっても過言はないでしょう。が、一体その資質はどこから来るんだろう、というのが私の関心ごとだったのです。

ところが最近、この私の以前からの疑問に答えてくれているような本に出会いました。その本は中西信男さんの「英智の心理」という本で、その中でアメリカの発達心理学者、ロバート・スターンバーグさんが「英智と知能、創造性の関係」について明らかにしている箇所でした。

というわけで今回はこのことについて紹介してみたいと思います。この3つは決して特別な人にのみあるのではなく、誰でもそのどれかを資質として持っているように思えるからです。だとしたら、それを最大の強みとして自分のキャリアに生かしたほうがよいと思えたのです。

スターンバーグ氏によると、私の言う1番目は「知能」の高い人になります。「記憶した知識を再生し、分析し、活用する人」で効率的な実行力を持っているのが特徴です。曖昧さや障害はできるだけ除去しながら問題を解決しようとする傾向があります。

これに対し2番目は「創造的」な人で、「存在する知識を超えていく人」と表現しています。例えば学校時代、ある試験問題を出されると、テスト作成者が正解としている回答以外の、それ以上の答えを出しては一人悦に入っている同級生はいませんでしたか?

他人が理解していることをただわかるというだけでは不満で、他人が理解しないことを理解しようとし、他人が理解しているやり方とは違う方式で理解しようとします。

3番目は「英智」の人で、「知識の意味と限界を理解しようとする人」だそうです。ある問題に対しても曖昧さや障害すらも事物の性質に基本的なものとして受け入れ,理解していこうとする。とにかく事件や現象の底にある構造、仮説、意味を理解しようとすることに関心があるわけです。

この3つのタイプを性格と見るか資質と見るか、あるいは単に違いと見るか、難しいところですが、これを強みとしてみると、たいていの人にこのどれかがあるのを感じませんか。でも自分がこのどれかを持っていると気づいていないと、他人を見て嫉妬したり、うらやましく思ったり、時には批判、攻撃してしまうのではないだろうかと思うのです。

自分のキャリアの棚卸をして、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルの強みを見つける作業をすることがありますが、この3つはもしかしたらその人のベースにある強みと見ることも出来るのではないでしょうか。

また、この3つの違うどれかを持つ3人が協力したら、さぞかし強力なチームができるかもしれませんね。

ということで今週のエクササイズです。

●「あなたは、英智、知能、創造のどれが自分にあるのを感じますか?」