第47回 好きなことをそろそろ始めませんか
こんにちは、楳林です。先週のエクササイズは「あなたの思い出す花園、楽園があったら紹介してください」でしたね。先ず一通紹介させていただきます。
「夏の日。熱気を含んで、でも少しは涼しくなった夕風が、窓からさわっと流れ込んで、外ではセミが鳴いています。薄青い空気は、夕暮れ前の一瞬のものです」(Nさん)。
Nさんはこのシーンに「ぞくぞくとするような,たまらない懐かしいような気持ち」、そして「深い深いところにしみついたような気持ち」になるそうです。何故懐かしいのでしょうか。それはその場面とあなたは分離せず、溶け合っているからです。そのシーンはあなたそのものなのです。Nさんの花園に登場するセミは自己変容の象徴ですし、「さわっと」という夕風、「薄青い」空気はあなたの気質、資質を表しているかもしれません。そんな風に皆さんも自分の花園をちょっと自分自身だと感じながら見直していくと、そこにあなたのまだ気づかない本質が見えてきませんか。
Nさんだけでなく、「それがどうしてビジョンと関係があるの」という質問が目立っています。あなたの花園,楽園は汲めども尽きせぬあなたの心の井戸、泉なのです。そこに単なる未来指向のビジョンでなく、未来に帰る故郷のような、そして存在レベルの深いビジョンがある、と私は思っています。時間が静止して永遠と繋がる場所です。
もう一通。「冬の早朝、小さな愛犬と一緒に近所の川沿いを散歩している時、日の出と共に空だけでなく、まわりの空気の全てが、足元まで金色に染まりました。私はごく自然に『どこかに神様が降りているところだね』と愛犬に話しかけていました」(Iさん)。私も7、8年前、カナダでインディアンのビジョンクエストに参加した時、生まれて始めて夜明けから夕暮れまで太陽を見ながら「自分が太陽の子だ」と感じたことを思い出しました。
ところで私はこの三連休の間、パートナーと一緒に湘南国際村で一年ぶりに三日間のワークショップを行いました。参加者は私達を含め12人と小規模でしたが、とても楽しい旅でした。
再び音楽の勉強を始めたN君、カラーコーディネーター志望のYさん、自作の漫画を毎週送ってくるE君、建築家のS君、看護婦さんのKさん、米国手話の先生のNさん、トレーナー志望のM君、農業を目指すKさんら30歳代が中心です。共通の課題は「本当にやりたいことを見つけ、どうやって実現していくか」ということでした。
私とパートナーとM君がビジョン心理学やコーチングの手法でプロセスをリードする一方、参加者が絵画療法や音楽、ダンス、太極拳など自分の得意技を持ち寄り、みんなをリードすることで、とてもバラエティに富んだワークショップになりました。
「本当にやりたいことを見つけたい、実現したい」「でもそれで経済的に自立するのが難しい」「生活のための仕事に追われて、本当にやりたいことをやる余裕がない」「自信がない」・・・。そんな悩みをワークの中で気づきを持って解きほぐしながら自分を前に進めていく旅といっていいでしょう。
ワークショップを追えて帰宅し、メールを覗いたら、愛読する翻訳家の山川夫妻のメルマガがこんな言葉で始まっていました。
「自分が本当に好きなことをやりなさい。お金はついてきます。マーシャ・シネター(聖なる知恵の宝石箱)」
今回のワークショップでの結果と同じでは、と苦笑してしまいました。これってシンクロナイゼーション(同時性)というのでしょうね。たとえ仕事にすぐに結びつかなくても、本当に好きなことを始める時なんですね。
ということで今週のエクササイズです。
●「(何度も聞くことになりますが)あなたが本当に好きなことは何ですか」
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