第56回 「ありのままの自分」ってどんな自分?

こんにちは、楳林です。「みなさん風邪を引かないように」と云っていたら、当の本人がひどい喉風邪に苦しんだ1週間でした。先週のエクササイズは「この人生であなたが一番大切にしたいこと(価値観)は何ですか」でしたね。今週も何通か紹介します。

「自分がやりたいと思ったことをやる」(T さん、38歳)。Tさんは「子供時代、しつけの厳しい父への反発心から、怒られても自分がこうしたいと思ったことは大抵やった」という経験とあわせ「誰かのバックアップ(我慢も含めて)があってこそ(何かが)できる」ということを痛感したそうです。

そして今後は、「自分だけでなく、『やりたいことをやろうとしている』誰かをサポートする側に回りたい」―TさんがプロジェクトYでコーチングを身に付けたい動機はそんな気持ちから来ているそうです。

「自分の感情を大切にしたい」(Iさん、28歳)「それぞれの人のもつ感性を大切にしたい」(Mさん)。お二人とも社会生活上、あるいは人と接していく上で、時には難しいと感じつつも、その気持ちを持ち続けることを大切にしていますね。

一方で今回は次のような質問付き回答が目に留まりました。「現状の家族や友人たちとの関係性が自分にとって本当に大切にしていきたいもののように思えます。が、でもなぜか自分は現状に満足できず、焦りや不安を感じています。」(Kさん、32歳)。

Kさんは「プロジェクトYとしてMBAをとるため英会話を特訓中」だそうです。でもそれでは「人生を楽しんでいないし、主人にも負担をかけている」ことから「何故、MBAをとりたいのか、本当にほしいのか」を考えていった結果、「単に経済力や自分の市場価値を高めるだけでなく、自分の周りや職場が自分を必要としている居心地のいい場所にしたい」つまり「現状の家族や友人たちとの関係性を大切にしたい」ということに気づかれたそうです。

しかし、論理的に理解していても「MBA取得への焦りや今の職場に居ることによるキャリアの足踏みにイライラしている 現状が手放せないでいます。みなさんは『こうなりたいという』自分と現状をどのように折り合いを付けていますか」という質問をされています。

とても良い問いかけだと思います。Kさんの回答を読みながら、改めて私も自分の過去のキャリアを思い出しました。私も30代後半に「新聞社を辞めてMBAをとろう」と思ったこともあったからです。その後、関心は変わりましたが、その気持ちは、ビジョン心理学やコーチングをやる動機として続いてきたと思います。

そういえば、ある時、ビジョン心理学のスペザーノ博士にからかわれたことがあります。「きっと、君は腰の曲がった90歳になって杖をつきながらもビジョン心理学を勉強しなくては、と言っているかもしれないね」って。これには、参りました(笑)。

要するに完璧主義というか永遠に現状に不満足なのです。その奥には「足りない」「自分は不完全」「達成するまでは・・・」という観念が根強くあるわけです。私もまだまだそれが残っています。少しずつ取るしかないですよね。

そこで、今日は、1冊の本を紹介したいと思います。それはスペンサー・ジョンソンの「人生の贈り物―あなたの探し物は何ですか?」という薄い本です。その中でこんな風に言っています。

「私が探していたかけがえのないプレゼントとは、ただ、今現在あるがままの自分のことだ」「現在とは、ありのままということで、それがかけがいのないことなのだ。なぜそうなのかわからなくても。現在がそうなるべくしてなったものなのだ。その現在を知り、現在を受け入れ、現在を生きるなら、満ち足りて、幸せになれる」。

私もいつかは100%そう思える自分になりたいと思っています。

ということで今週のエクササイズです。

●「ありのままの自分ってどんな自分ですか」