第59回 あなたはどんなタイプの戦士?

こんにちは、楳林です。先週のエクササイズは「自分でも結構人のため、社会のため役立っているんだな、という体験を思い出し、紹介してください」でしたね。まず1通紹介します。

「1.個人指導型の塾で教えていたとき、内気な子が笑ってくれたとき 2.アフリカで教えていたとき、大切な高校3年生の卒業試験中、部屋を覗いた私に、生徒が『バッチリ』というように目で合図を送ってくれたとき 3.タップダンスを先生の補助で子供に教えていたとき、気弱そうな子が熱心に踊った後、お母さんにタップシューズをおねだりしていたとき」(Yさん、30歳)

Yさんは「父が厳しかったことやいじめにあって、自分自身がいじけた萎縮した子だった」ことから「気弱そうな子や萎縮した子が笑ってくれたりすると、とてもうれしい」そうです。そうした自分の奥にある痛みがもしかしたら共感を呼ぶのでしょう。キャリアや資質というのもあんがい、そんな痛みの中に“種子”となって、やがて芽が出てくるのかもしれませんね。

大学卒業後、海外協力隊でザンビアの地方の中・高校で2年間、物理を教え、今また仕事をしながら週末は科学博物館で解説員などのボランティアをしているYさん。「社会の役に立つのはまだ」といっていますが、そんなことは全くないと思いましたよ。

もう1通。「山形の地元サッカーチームの応援サイトの運営マスターとして、試合・練習・選手たちの生の声を取材して公開していましたが、チームの不振とともに、サイトが“荒らし”にあらされ、閉鎖してしまいました。毎月100人以上の方が訪れていたのに、自分の技術の低さがとても悔しかったです。でも今でも『あのサイトよかったのに』『楽しみにしていたのに・・・』という言葉を聞くと「少しは役に立ったのかな」と思います」(Tさん35歳)

Tさんは先日の私の山形での求職セミナーの事務局をやってくれました。「以前、レポーターの仕事をしていたのですが、結婚後は遠のいていました。最近、インターネットによるIT学習の受講を申し込んできました」と語っていますが、3人のお子さんの世話をしながら、再びキャリアを伸ばすチャンスを迎えているように思います。

ところで、今回はいつもより回答数が少なかったですね。多分、「社会のために役立っている」とか「感謝される」ことを感じることに抵抗があったり、自分にそんな価値はないと思ったり、あるいは感謝されるときに姿を消していたり、気づかないフリ(潜在意識ですが)をしたりしていませんか。ちょっと注意して自分の反応をチェックしてみてください。

何故なら、反応の違いがあっても、そういう場所に自分の痛みがあるとともに、また自分のヴィジョンや資質、使命などが潜んでいる可能性が高いからです。「本当にやりたいこと」や「大切にしていること」をもう少し深いレベルで見つけたいなら、抵抗がある場所こそ実はチャンスなのです。

さて、私は先週はやや余裕を取り戻した感じです。そんな時にふと書店で目に留まったのが以前夢中で読んだカルロス・カスタネダの「時の輪」という本です。新しい本というよりは、過去の本のエキスを抽出してシャーマンの戦士の道についてまとめた箴言集みたいな本です。

戦士というと違和感や抵抗感があるかもしれませんが、私はこれまでの体験から、誰もが戦士の素質を持っていると思っています(平和の?自由の?あるいは愛の?)。でも大半の人は戦士の資質を眠らしています。

例によって直感で開いたページ(私はこのやり方からよくメッセージを受け取ることにしています)の一文を紹介します。「凡人と戦士の基本的な相違は、戦士があらゆることを挑戦として受け入れるのに対し、凡人はあらゆることを祝福か呪いとして受け入れる」。なんだかキャリアの世界に似ていると思いませんか。

こんなことも書かれています。ドン・ファンというインディアンのシャーマンによって「人はその意志に反して、否応なく戦士の道へ進まされるはめになる」。まんまとのせるわけです。もしかしたら、このキャリアコーチングの狙いもそこにあるのかもしれません(笑い)。

ということで今週のエクササイズは、その気になって楽しんでみて下さい。

●「あなたはどんなタイプの“戦士”だと思いますか?」