第67回 ミッション(使命)について
こんにちは、楳林です。先週のエクササイズは「キャリアを考える上で大切にしているキーワードを教えてください」でしたね。何通か紹介します。
「現在の私が一番大切にしていることは『自分が本当にやりたいこと』です。30代初めまでは『とにかく何でもよいからキャリアをつけよう』と考えていましたが、いつも中途半端に終わっていました。それは本当にやりたいことではなかったからだと思います。といって本当はまだ『本当にやりたいこと』が漠然としか見えていないのですが・・・」(Sさん)。
Sさんは「あたかもあるかのように、それに照らし合わせて考えるようにしています」と言っています。なるほど、多分感じてみることが大切でしょうね。
「『解決できない問題はない』です」と言うのはIさん(設計、30歳)。
「私はとても失敗が多すぎて、いちいち落ち込んだり悩んだりしているとキリがないからかも知れませんが、失敗した時点で最もよい方法を考えたり、相談したりして、とにかく具体的に対処すればほとんどのことは何とかなり、次の経験に生かせると思っています」という理由からだそうです。
「『”あなた“にお願いしたい』です。肩書きや所属部署の名前で受け取るのではなく、○○さん、あなたにお願いしたい、と自分の名前で仕事が取れるようになりたいです」(ANさん、某通信教育会社勤務、32歳)。専門性とかプロフェッショナルと言う感じがしますね。
「成功・失敗の観念に人一倍とらわれやすいので、『成功』『優秀』『エリート』というキーワードが出てきますが、それでは寂しいです。『Win-Winの関係』『信頼』『社会のためになる/お客様のためになる』にしたいです」(Nさん)。
キャリアデザインの研修中によく受講生の方から「キャリアって何ですか?」って聞かれますが、皆さんの回答を読んでいるとやはりキャリアとか人生に対する理解、姿勢、態度がそのまま出ているのかなーと思いました。
キャリアを説明するのは本当に難しいですね。狭義のキャリアは「職歴、経歴、進路とか業績」を言いますが、広義というか現在では「単に職業・職務を意味するだけでなく、個人の人生・生き方とその表現」をも意味するようになっています。
「キャリアは、個々人が、具体的な職業や職場などの選択・決定を通して、時間をかけて一歩一歩努力して進んでいくのであり、創造していくもの、生涯にわたって展開されるものである、従ってキャリアは個々人にとってユニーク(独自)なものである」(渡辺三枝子・筑波大学教授)
というのが私にとってかなり納得できる定義ですが、人に対して同じ表現では伝えにくいですね。
さて、先週の私のテーマはミッション(使命)ということでした。その理由の1つは帰還直前に空中分解して7人の乗務員が死亡した米スペースシャトル・コロンビアの事故でした。そして、私個人と仕事の場で、偶然、ミッションステートメントを考えていたのです。
ミッションも難しいですね。その人の存在目的、あるいは存在意義、文字通りそのために自分の命を使うもの。自分の生涯のストーリーと言うか、地図という言い方もあります。
事故原因とか色々あるでしょうが、「大空に散ったシャトルの夢」というニューズウイーク(日本版)の記事を読みながら、私の勝手な思いかもしれませんが、「世界の今という困難な時期に、インド人のカルプナ・チャプラさん、イスラエル人のイラン・ラモンさんら7人の乗員の1人1人が家族と自分のキャリアを愛し、そして事故を通して、国を超えて“地球の平和”というミッションを伝えるべく集まり生きたチームだった」という思いがしました。ご冥福を祈りたいと思います。
私の発想はそんな風に、自分自身や周りで起きているテーマと社会全体の出来事を関連させて見るようにしています。だから、皆さんの回答を通じてのメッセージも私自身を振り返るとても大切な機会なんです。
ということで今週のエクササイズです。
●「自分にミッションがあるとしたら、それは何だと思いますか?」
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