第75回 人生ストーリーを書き換える
こんにちは、楳林です。ビル街では新入社員、我が家の庭では草木の新芽がそれぞれ新鮮です。さて先週のエクササイズは「あなたの人生ストーリーを本にしたらどんなタイトルにしますか」でしたね。何通か紹介します。
「-挫折だらけの人生―です。以前、自分の職について語るトークセッションで、『挫折ってしてもいいのですね』と大学生に言われてびっくりしました。『別にしたくてしてるわけじゃなくて、結果的に挫折しているのだけれど・・・』。でも、挫折して初めてやる気が出る、挫折しないとちゃんとしない、挫折感をエネルギーに頑張れるタイプなので、挫折している程度がちょうど良いか、と最近思っています」(青空さん、30歳)。
さて、そんな青空さんから一緒に朗報も届いています。「私事ですが、突然、前からボランティアをしていた科学館で展示解説員として採用が決まりました。あわただしく退職の手続き、新しい職場での研修となりました。以前は総合職で正社員でしたが、今度は1年毎の契約社員で、5年までの期限付きです」「以前落ちたにもかかわらず、諦めず頑張れたのも、キャリアコーチングのおかげです。自分の価値観を見直す機会を頂いて、ありがとうございました」。
お役に立てて、私もとても嬉しいので、ほぼ全文掲載させていただきました。青空さん、おめでとうございます。
他の方のも紹介します。「-波乱ENJOY-です。どんな大変なことでも、楽しみながらやって生きたい、人生最後の時に、『アー、大変だったけど、楽しかったな』と思いたいのです」(Fさん)。「―先送りの落とし穴―まだまだ先があるからと思っていたら、何もしてきませんでした」(Sさん、35歳)。「―終わりなき道―今追い求めているものにある程度到達してからも新たに何かを追い続けるつもり」(Yさん、29歳)。「-砕かれる心―自分の思いやプライド、価値観が壊れたとき、初めて本当に大切なものが見えてくる」(Nさん)。極め付けは「敗北」(Mさん、36歳)。
でも、皆さんのことを私は、笑うことは出来ないのですよね。何故かというと、私も以前、「ローンレンジャー」とか「愛を求めて三千里」なんていうストーリーを後生大事に持っていましたから。が、ある時に気づいたわけです。人生ストーリーどおりの人生を送っていることに。「それを本当に望んでいるの?」。冗談じゃない!ではどうする?と。
幸いなことに、あなたの人生ストーリーはまだ完成本ではありません。過去から現在までの未完本の人生ストーリー、タイトルなんです。これからの人生を追加して完成本にすること、人生ストーリーもタイトルも書き換えるチャンスはまだ全ての人に等しく与えられています。そして書き換えるかどうかの選択権はあなたにあるんです。
途端に「いやあ無理だよ!」「どうあがいてもこのストーリーから逃れられないよ」「それにこのストーリーが実は好きなんだ」「書き換えるなんて、それでは今までの人生は無駄だったというの?」なんていう声が思わず聞こえてきそうです。
でも、こう考えてみてください。あなたは「書き換えてみたいけれど、新しい人生ストーリー、タイトルがわかっていないんだ」と。今のストーリーに100%満足している人はもちろん対象から外します。でも、そういう人って、本当に少ないですよね。だから、どこか不満を持っている皆さんのために幾つかのヒントを提供したいと思います。
1つは人生ストーリーを構成する過去の大きな出来事の1つ1つから、「本当は何を学ぶ必要があったのか」「受け取るべきメッセージは何だったのか」これまでの「失敗したとか最悪だったとか、事実だ」といった判断をちょっと横に置いて見直してみることなんです。歴史を深く見るのと似ていますね。
もう1つ、これまでの人生ストーリーに付けたタイトルも実は大きなヒントになるのです。例えば「敗北の人生」の新しいメッセージは、誰もが勝利する「WIN-WINの人生」を求めることかもしれません。
「人生の棚卸」とか「職務の棚卸」というのはもしかしたら、この書き換えなのかもしれませんね。それにキャリアというのはまさしくこの新しいタイトルを探す“乗り物”ですね。
それでも人生ストーリーを書き換えたとしても、生まれてから何度も繰り返したストーリーは確かに根深いですね。人生パターンや自己概念ががっちり組み込まれていて、人生ストーリーというより“人生構造”みたいに思えるからです。私もこれまで何度も元のストーリーに戻ってはまた選択し直しているのが実情ですが・・・。
ということで今週のエクササイズです。
「新しい人生ストーリーという本のタイトルは何ですか」
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