第81回 才能とミッションと勇気
こんにちは、楳林です。ジトジトとした天気が続きますね。先週のエクササイズは「あなたにとって『一皮むける体験』があったら紹介してください」でしたね。先ず1通紹介します。
「最初の脱皮体験は海外協力隊経験です。日本での訓練中にやっていけるか、不安で逃げたくなりました。でもやりきったことで、自分の限界の幅が広がりました。2回目は帰国後のハードワークで細かい嫌いなことが気にならなくなったこと、そして現在3回目。展示解説員として苦手な生物分野に取り組んでいます。2,3年過ぎても勉強を続けていられたら、また一皮むけれると思います」(青空さん、30歳)。
青空さんは「最初は飛び込んでむちゃくちゃ頑張るが、やがて限界を感じ始めると、人間関係もいやになって、未解決なことがたまり、不安になって、ついには逃げる」という自分の挫折のパターンが「子供の時、父の仕事の関係で2,3年おきに転校、その先々でいじめられ、そのたびに学校が変わるのを待っていたため、問題解決することなく身を引いてしまっていた」ことに起因すると見ています。
いま、そのパターンを克服するたびに一皮むけ、成長のステップになっているようですね。それがキャリアなのかもしれません。2,3年後の解説をしている姿、どんな感じですか?
もう1通。「新しい企業に派遣されて1ヵ月半、今まで体験したこともないようなこともたくさんあって、1サイクルが終わった今、やっとそれらが納得できたところです。ですが、派遣社員というものは即戦力であるべきものなので、どうしても次の1サイクルは外せない勝負どころになります。本当は逃げ出したいし、自信もないし。でも、きっとここが一皮むけるところかもしれないので、頑張ってみようと思います」(Sさん、36歳)。
一皮むけるということに気づいていれば、きっと乗り切れると思います。「その時の自分って、どんな自分になっていますか?」。ちょっと想像してみてはどうでしょうか。Sさんだけでなく、「みんな一皮むけようと頑張っているなぁ」と感動したことをお伝えします。
さて、今回は最近見た映画「ドリームキャッチャー」について触れてみたいと思います。ドリームキャッチャーというのは輪の中に細い糸がクモの巣状に編まれていて、寝室に置いておくと、悪夢を取り払って良い夢だけを見させてくれるという米国先住民の呪術的な品です。原作者のスティーブン・キングの小説も読まず、タイトルだけに惹かれ、「シカゴ」を見たいというパートナーを引きずって衝動的に観たのですが、メルマガの最近のテーマとのつながりを強く感じました。
主人公の4人の中年は、子供時代にいじめにあっている少年を勇気を奮って助けたことで、その少年から超能力をもらいます。相手の考え、嘘などを見抜くテレパシー能力、災難の予知能力、記憶の保管庫、紛失物の探知能力。でも夢を失い、日常に埋没した4人の中年にとっては、もはやこの才能は重荷になって、自殺を考えたり、交通事故にあうなどまさしく悪夢が続きます。
そして1年に1回、4人が恒例行事にしていた森の狩猟小屋に今年も集まった時、とんでもない事件に巻き込まれます。宇宙から来たような感染病に襲われるという恐怖の体験が始まるわけです。4人の中年男たちは、まるで少年の日の勇気を再び振り絞り、人類の命運をかけてこの恐怖に立ち向かっていくというストーリーです。
このストーリーには才能とミッション(使命)と勇気の関係が見事に表現されている、と私は感じました。ミッションを失うと、才能はしばしば悪夢のような出来事を招きます。これって、けっこう人生ストーリーとなって自分に起きていることではありませんか。
ミッションに立ち向かう中で才能も再び機能し始めます。鍵は勇気なんですね。時には最悪の状態にあってやっと自分の勇気を試されるようなことって、経験したことはありませんか。ついでに付け加えると。ミッションの妨げになるのが、お酒やタバコの中毒だそうです。
さて、勇気はどこから湧いてくるんでしょうか。本当の勇気って何なのでしょうか?
ということで今週のエクササイズです。
●「あなたが最近、勇気を振るうことを試されたのはどんな時ですか」
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