第82回 自分を変える新たな挑戦テーマ

こんにちは、楳林です。先週のエクササイズは「あなたが最近、勇気を振るうことを試されたのはどんな時ですか」でしたね。先ず1通紹介します。

「会社のビルから、目の前の駐車場で車上狙いを目撃、警察に通報したことです。他の男性2人は『仕返しが怖いから、関わらない方がいい』と見てみぬふりをしましたが、外からは私たちの顔は見えないと判断し、警察に通報。しばらくたって、犯人を検挙したとの連絡が入りました。こそ泥程度の犯行だと思ったら、実は事件だったそうで背筋が寒くなりましたが」
(Fさん30歳)。

いざとなるとなかなか出来ないことですね。Fさんはさらに、「友人の紹介で、初めてラジオCMの録音をしました。緊張で満足のいく結果ではありませんでしたが、『初めから100%満足できる仕事はない』と思い直しました。今週末は、初めての2次会の司会です」とチャレンジの連続だそうです。

「最近、一瞬一瞬の今の自分が、未来の自分をつくっていくのだなぁと感じています」というFさん。すばらしい表現、そして、実感ですね。

もう1通。「アフターファイブに韓国語を習い始めて1年半、初めて一人で韓国旅行をしましたもっともソウルに留学中の友達がいるのですが、それでも無事日本に戻ってきて『たどたどしい韓国語だけど、行ってしまえば何とかなるじゃない!』と思いました」(Kさん、25歳)。

「不安があっても始めてみなくちゃ」と痛感したKさん。「かねてから思っていた転職活動も、先ず『スカウト』機能登録から始めました」と早くも次のチャレンジテーマに取り組み始めたそうです。

お二人に共通するのは、仕事以外で勇気を試され、それを超えると、そのエネルギーを今度は仕事に投入している事ですね。何らかの意思決定を勇気を持って実行するとともに、そこで体得した勇気を、今度は仕事の方に活かしていることですね。

ところで、今回の回答を見ていると、勇気を持って1つの出来事に対して意思決定するとともに、仕事の面でも新たな始まり、そして、新たなチャレンジをしようとしている方が目に付きました。

実は私もその一人なんです。通常私が担当するキャリアデザイン研修は、基本的に3~10年後のキャリアビジョンを描き、それを達成するためのキャリア目標や必要となる能力開発のためのアクションプランなどを作成します。

ところが6月~8月にかけて、それとはかなり性格の異なる研修が2つ入ってきました。しかもその2つがまた対照的なものなのです。

1つは、すでに紹介したことがありますが、半年間勉強してきた「アクションラーニング」というコーチング的要素の強い手法とキャリアデザインを組み合わせた未来志向タイプの研修で、私自身がやりたかったプログラムです。

そして、もう1つはプレーイングマネジャーのための研修ですが、これまでやってきたことの範囲内で自分の強みを確認し、それをさらに100%発揮できるようにするための能力開発プランを考えるプログラムです。どちらかというと現実重視のプログラムですね。

ここで思い出したのが、以前、メルマガで紹介した米国のキャリアカウンセリングの先生である、リー・リッチモンドさんが書かれた「SOUL WORK」に出てくる言葉なのです。

あなたが愛する仕事を見つけよう。
あなたが今もっている仕事を愛そう。

私には2つの研修プログラムが1句ずつを代表しているように思えたのです。転職をするとか、何か新しいことにチャレンジする時、ともすると、今までやってきたことに魅力を感じなくなって、捨ててしまいがちですね。

しかし、多分にその傾向がある私に与えられたテーマが、なんとその2つに同時に取り組みなさいということなんです。どちらも初めてのプログラムなので、けっこう試行錯誤していますが、私にとって新たなチャレンジの機会として取り組んでいます。

ということで自分を引き合いに出してのエクササイズです。

●「これまでの、自分を変えるチャンスを含んだ新たな始まりやチャレンジ に直面していたら、ぜひ、紹介してください」