第96回 あなたはどこにいますか?
こんにちは、楳林です。夜のコオロギの音色を聞いていると、短い夏の終わりと、はや秋が近づいてくるのを感じます。みなさんにとってこの夏はどんな体験がありましたか?
先週のエクササイズは「日ごろあなたが悩んでいる課題や問題がなかったら、あなたは何をしたいですか?」でしたね。1通紹介させていただきます。
「入社8年、製造業で設計・製品開発をやってます。日々の問題に追われて、本業以外のことで時間をとられたりしますが、そのような問題がなく、時間的な余裕があるなら、勉強がしたいです」(Oさん、製造業で設計・製品開発)。
「設計業務について4年ですが、材料力学等の基礎学問をもっと勉強したいという願望が年々強くなります。学生時代には役に立つか否かわからなくても興味がわけば勉強していましたが、営利目的の企業内ではそうはいきません。興味があってやりたいといっても、売り上げにつながらなければやめろというお達しがきます。ちょっと寂しくなります」。
「仕事に家庭にといっぱいいっぱいみたいな感じがありますが、もっと時間的な余裕があれば、そのような基礎学問をもっと勉強したいですね」。
淡々と書いてあるOさんの文章に、何か共感を覚えます。私自身も30歳頃、無性に勉強したくて会社に希望を出したら、経済研究所に出向になり経済学を勉強するチャンスを得ましたが、その時のことを思い出しました。
と同時に、現在の私自身が再び、何かを探し始めているのを感じます。8月初めまで研修が相次いで慢性的に疲労していましたが、お盆休みに数年ぶりにビジョン心理学の9日間ワークに参加し、自分の存在意義やらスピリチュアリティ(精神性)に触れて、かなりハイになり、その後、現実の中で落ち込んだりしながら(よくあるプロセスですが)、「で、」という感じです。
以前の意識ではないし(戻りたくないし)、かといってどこへ向かおうとしているのか?年齢、肉体といった自分の限界や経済的なことといった現実の重みを感じながらも、またまた自分探しが始まったような感じなのです。
自分探しの旅は20代ぐらいで終わると思っている方がいるかもしれませんが、そうじゃないんですね。30代、40代、そして50代でもあるんですね。まさしく「終わりのない旅」といったほうがよいでしょう。
キャリアは社内での職務、異動や昇進、はたまた転職、起業といった体験と自分探しとが何かつながっている状態だという気がします。その場合、自分探しの旅=キャリアの旅といってもいいでしょう。
でも自分の内側のどこかで「ワクワク」している自分がいます。チャレンジしたがっている自分もいます。
そこで今回は年齢を超えて、みなさんに1つの視点を紹介します。「いまあなたはどこにいますか?」という問いかけです。これは広島大学の岡本裕子助教授の論文の中にある「中年期職業人の4つのアイデンティティ様態」から引用させていただきました。中年だけでなく、若い人にも当てはまりそうだと思ったからです。
[1] 活路獲得型:自分の限界感をバネに、自分の納得できる方向に打ち込みつつある
[2] 現状維持・保守型:自分の手馴れた分野ややり方で一生懸命頑張っている
[3] 模索・探求型:現在の自分の働き方、生き方に不全感を感じ、納得できる方向を探求中
[4] 漂流型:現在も満足感は低いが、状況に流され、なりゆきまかせ的
ということで今週のエクササイズです。
●「あなたは今4つのうちのどこにいると思いますか?」
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